こんなふうに丁寧に生きていけたなら。
大晦日の朝は、パーフェクトデイズから始まった。
淡々と繰り返す日常の中に、時折木漏れ日のように射し込む、温かな小さな喜び。
余計なものは持たず、自分の好きなものだけを慈しみ、丁寧に生きる日々。
役所広司がまるで禅僧のような雰囲気を醸し出している。
自分の日常がいかにダダくさかを思い知らされた。
こんなふうに生きていけたなら。きっと心は豊かで充ち足りたものになるだろう。
静かな感動がじわじわと胸にしみ込む映画だった。この日本人ですら失いつつある足るを知るという精神を、ドイツ人のヴィム・ベンダースが描いたのがまたすごい。
そして、カセットテープから流れる音楽がまた実にいい。私より少し前の時代なのか知ってる曲は少なかったけど、新鮮でめちゃめちゃカッコいい。
しかし、近頃の公共トイレはおしゃれだなぁと思ったら、ユニクロの柳井康治氏が企画されたデザイナーズトイレだそうだ。そして、映画も柳井氏の企画発案とのこと。
映画の後のランチ。お寿司食べようと思ったけど、2、3時間待ちと聞き諦めた。
ディーン&デルーカもきょうはランチやってないし、和幸でとんかつ食べられる胃の状態でもない。
で、久々に沢村でパンのイートイン。
今年最後のごほうびランチがしょぼいものになってしまった。でも、久々のパンはおいしかったよ。
今夜はカキ鍋と久々のパック酒じゃない純米吟醸に期待。そして、年越し用にとっておいたふるさと納税の最後の一個のカマンベールチーズをつまみに、来年に乾杯!
大雑把な私だけど、来年はもう少し丁寧に生きてみたい。
節目に見るにもちょうど良いタイミングの映画だった。


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